帽子作成依頼に持ち込まれた、おもしろ持込素材5選

イケガミ帽子工房では、「表生地をご用意いただくだけで、オリジナル帽子の作成をサポートします。」をキャッチフレーズにさまざまな素材を使って、帽子づくりをしております。

表生地については特に制限をもうけていないため、一般的な生地以外にも、レザーやファー、レースなどなど様々なものが持ち込まれます。

中には「これは帽子になるかな・・?」という素材をお持込みいただくことも・・

そこで今回は、これまでに携わってきた企画の中でおもろしかった素材について、ご紹介したいと思います。

人工芝

最初ご相談いただいたときは、これはかなり難しいかな~と感じました。

しかし、実際に作ってみると、仕上がりはしっかりしたものになりました。
ただ、作成時に手がチクチクする感じがなんとも・・・^^;)

ネットで調べてみたら、普通にゴルフキャップとして販売されているものを発見!(私どもが携わったものではないですが・・)

ゴルフ場でかぶったら、完全に同化しそうですね。

タイヤ

タイヤでのご依頼もいただいたことがあります。

実際に車などで使用されるタイヤよりは柔らかいものではあったかと思いますが、少し素材をいただき試作してみたいものの、厚みや硬さもあってミシンの針が通らず、帽子にはできませんでした。
残念・・

実際に作れたとしたら、かなり防御力の高いものになったかな~


こちらもネットで調べてみましたが、バックでの制作事例はたくさんありそうですね。

大漁旗

実際に使用されていた大漁旗をお持込みいただいたこともあります。

大漁旗はしっかりした生地で、またカラフルな色合いでもあったので、とてもいい感じに仕上がりになったのを覚えています。

こういった素材でのリメイクは、今後もチャレンジと思います。

和紙

こちらは、産地の方からのご依頼で持ち込んでいただきました。

ある程度しっかりした和紙ではあったのですが、やはり紙は紙。ミシン目が入るとどうしても破れてしまいます。

しかし、表面にコーティング処理を行うなどで再度持ち込んでいただき、無事帽子にすることができました。

和紙の帽子は、とても上品で軽く、形もキープすることができるので、とてもいい仕上がりになったことを覚えています。

一度ダメでも改善を繰り返して商品化していく、メーカーさんの職人魂にとても感銘を受けた素材でした。

紙漉き・和紙

タイベック

タイベックという素材ご存じでしょうか?
こちらは、化学メーカーのデュポンが開発した、高密度ポリエチレン繊維不織布のこと。

優れた透湿・防水性能を有し、抜群の強度と耐久性能があるという優れものの素材です。

一見すると紙のようですが、めちゃ頑丈。和紙と違って、少しぐらいのミシン目では全く破れず、いい感じの帽子になりました。

この素材は、その特性を生かして家の防水シートなどに使われることが多いんですが、自宅をリフォームした際にタイベックを発見して、「こないだ帽子にしたやつ!」と、妙にテンションあがりました。

唯一の欠点(あくまで帽子を作る上でですが・・)が、高熱に弱いこと。

タイベックに芯地を熱着しようとしたところ、みるみる縮んてしまうことに・・・
皆様もタイベックを使用する際は、ご注意くださいませ。

まとめ

今回は、これまでにお持込みいただいた面白素材についてまとめてみましたが、いかがだったでしょうか?

今回上げたもの以外にも、テント(テントシートを使ったハンチング)や帯地、てぬぐい、タオル、コーヒー豆の袋、ビニールシート・・などなど、これまでに様々なご依頼をいただいてきました。

「こんな素材は無理かも・・・」と感じられていても、作ってみると案外とうまくいくケースもございます。

常識に取らわれずに、お客様と一緒にいろんな素材にチャレンジしていければうれしいな、と思っています。

今後も、皆様からの「あっ!」っと驚く素材の持ち込み、お待ちしています。

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