職人採用について:イケガミ帽子工房で学べる事

イケガミ帽子工房で学べること

今回は、イケガミ帽子工房に入り働く中で学べることについて、簡単にまとめたいと思います。

イケガミ帽子工房の教育方針を一言で言うと、

「帽子職人としてサバイブする力を身につけること」

となります。

これは、
イケガミ帽子工房を離れても独り立ちして職人として食べていけるだけの能力を身につけてもらいたい

という思いがあり、そんな場を提供していきたいと考えています。

職人というと、工房に籠りひたすらモノに向き合う、といったイメージを持たれているかもしれません。

たしかに、モノづくりがメインの作業にはなりますが、ただそれだけでは仕事が完結することはありません。

  • お客様からの要望を伺い、
  • それを実際に作成できる工程に落とし込んで仕様書を作成、
  • さまざまな仕入れ元から適切な部材を仕入れ、
  • 時には協力工場さんに仕事を依頼し、
  • 納期をきちんと守りながら、
  • お客様の満足のいくクオリティの商品を作り出し、
  • 商品代金を回収する

さまざまな工程を経なければ、一つの帽子を作り上げ、それを生業にしていくことはできません。

組織では、これらの工程をそれぞれ分業するわけですが、職場で与えられた一つの仕事をこなすだけでは、「下請け」としての立場から抜け出せないということもあります。

そこで、あらゆる業務に主体的に関わっていくことを通して、独力で受注から代金の回収、納税までを行えるような力を身につけてもらいたいと思っています。

次に、具体的にイケガミ帽子工房で学べることを見ていきます。

帽子作成技術

帽子工房ですので、当たり前ですがメインの仕事は帽子の作成業務となります。

モノ作りを学びたくて大手メーカーに就職したが、担当業務はモノ作りではなく生産管理業務だったという話を聞くことがありますが、
私どもでは、パターン作成、裁断機による裁断、多種の工業用ミシンを使用した縫製など、実際の帽子作りをしていただきます。

また、CADの導入を現在進めており、CADのオペレーティングについても学んでいただけるかと思います。

個人差はありますが、2〜3年程度で一通りの帽子作成ができるようになるかなと思います。

もちろん、それで終わりでなくむしろそこからがスタート。
さまざまな素材、仕様の帽子を作りこなすには、長い時間をかけて少しずつ熟練していく必要があるため、その後も絶えず研鑽を積んでいく必要があります。

イケガミ帽子工房では、布帛製の帽子(生地を裁断、縫製して作り上げるタイプ)のみを扱っていますが、
ブレード(麦わら帽子など一本の紐状を縫い上げて作り上げていくタイプ)や、
型物(木型で整形していくタイプ)などの知識・経験もありますので、
学びたい、自分主導で新しい業務を立ち上げたいなどのやる気があれば、この辺りの業務の対応を検討していくことも可能です。

生産管理

イケガミ帽子工房では、一通り帽子作成ができるようになってから、お客様の担当業務を任せるようにしています。

具体的には、以下のような業務を一任します。

  • サンプル作成
    • 仕様確認
    • パターン作成
    • サンプル縫製
    • 価格設定
  • 量産作成
    • 仕様の確認
    • 量産縫製
    • 納期管理

これらの業務を、さまざまなスタッフと協働しながら、主体的に行なっていただきます。

顧客と直接的なやり取りをしていく中で、独りよがりな作り手ではなく、
顧客の満足につながるものづくりとはどういうことなのか、
ということ実体験として学ぶことができるのではないかと考えています。

ITスキル

現代において、独り立ちして仕事を行なっていくためには、ITスキルの習得は必須と言えます。

私自身も、ITスキルがあってこそ現在の仕事を続けられていると思っています。

特に、集客という意味でワードプレス、SNS(twitter,facebook,instagram,youtubeなど)の活用は必須かと思います。

とはいえ、高度なプログラミングスキルなどは必要ありません。
最低限の知識を習得したら、あとは用意されているツールを利用することで、ある程度の目的は達せられるかと思います。
(もちろん、プログラミングスキルがあれば、より幅広い活用ができるかと思います。)

イケガミ帽子工房では、これらを活用して集客につなげており、有料の広告活用や営業などは行っておりません。

このあたりは業務に直接関係する内容ではありませんが、やる気さえあればレクチャーをしていきたいと思います。

税・金融知識

こちらも、独り立ちして仕事していくためには必須の知識と言えます。


特に簿記については、ビジネスの基本となる知識になります。
確定申告など行う際にも必要なスキルなため、簿記3級程度の知識は必須かと考えています。

簿記3級は2−3ヶ月程度の勉強で取得可能な資格で、それほど難しいものではありませんが、
経営状況を把握する、節税を行うなどにおいて非常に有用な資格であると考えています。


また、人生100年時代と言われる昨今、長く安定的に事業を行い、豊かな人生を送るためにも、お金に関する知識、特に税金や社会保障制度などの知識も必要と考えています。


イケガミ帽子工房では、簿記、ファイナンシャルプランナーなどの資格取得に対して、支援制度を設けています。

本業の傍ら勉強する形になりますが、この辺りも貪欲に知識を蓄えていってほしいなと考えています。

まとめ

今回は、イケガミ帽子工房で働く中で学べることについて、まとめてみました。

今日紹介させていただいた内容は、代表の私自身がさまざまなトライアンドエラーの中で獲得した、「職人として生きていくために必要なスキル」だと考えているものばかりです。

これらは一朝一夕で身につくものではありませんが、身につけていただければどのような社会状況になっても生き抜いていくことができるだけのサバイバル能力になり得ると考えています。

そして、イケガミ帽子工房の一員になっていただく方には、業務を通じてこれらのスキルを身につけていただきたいと考えています。




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