共通仕様書の記載方法解説

イケガミ帽子工房では、オーダーをいただく際に、こちらでご用意した「共通仕様書」を提出していていただいております。

これは、帽子製作時に確認する必要のある項目などを記載していただくための仕様書です。

こちらをご用意いただくことで、

  • 発注漏れや確認漏れによるミスを未然に防ぐ
  • 仕様確認のやり取りの時間短縮

が、可能となります。

ぜひ、ご活用ください。

共通仕様書画像

共通仕様書の一覧画像になります。

後ほど各部について詳細を解説しておきますので、ざっくりとした配置をご覧いただければと思います。

画像をクリックいただくと、大きな画像で確認いただけます。
(バージョンによって、画像と内容が異なることがございます。)

共通仕様書概要

共通仕様書は、上記画像の表計算ソフトファイル(Microsoft Excel、Google Spreadsheetなど)になります。

共通仕様書は、弊社が管理するGoogle Driveの共有フォルダにて、お客様と共有管理することになります。
そのため、お取引にあたって、Google アカウントに紐づいたメールアドレスの提出をお願いします。


共通仕様書は、Google Driveの共有フォルダを設定いただいた際に、共有フォルダ内に設置します。


PDF形式や、印刷後に手書きで記載いただいての提出などは不可となります。(提出いただいた仕様書に、工場で追記するため)
表計算ソフトファイル(Microsoft Excel、Google Spreadsheetなど)の形式での提出をお願いします。

共通仕様書は、1ファイル1品番の記載をお願いします。
ファイルごとに1st ,2nd, 量産などの情報を一元的に管理するためです。


背景色

オレンジ色:必須で入力いただく項目

黄色:任意で入力いただく項目

水色:タイトル項目

グレー:入力が不要な項目

それでは、各部の詳細をみていきます。

基本情報

一番上の段に基本情報を記載いただきます。

  • 会社名:お客様社名
  • 品番(工場使用欄):工場で使用する管理品番。弊社で記載します。
  • 担当者名:お客様担当者名
  • アイテム名:オーダーいただくアイテム名。特に決まりはありませんが、特徴を捉えた名前にしていただけると分かりやすいかと思います。
  • 希望納期:希望の納期。工場の状況によっては、ご希望に添えないこともございます。おおまかな納期は以下のような感じになります。
    (工場の状況によっては下記より伸びる可能性あり)
    • サンプル(パターン作成なし):1−2週間程度
    • サンプル(パターン作成あり):2−3週間程度
    • 量産(100個まで):1~1.5ヶ月程度
    • 量産(100個超):1ヶ月〜
  • パターンNO:パターン番号。弊社で記載します。
  • 状態:ファーストサンプル、セカンドサンプル、量産など、現在のオーダー状態。

資材管理(上部)

仕様書の中央部分は、投入していただく資材に関する情報を記載します。
上側がお客様からの支給資材を記載してただく箇所、下側が工場手配の資材の記載箇所になります。

まずは、上側半分(お客様支給資材)の項目について、みていきます。

左側から解説します。

  • 種類:投入資材の種類。表生地、ネームなど。
  • 品名:投入資材の品名。品名がない場合は、素材がわかる任意の名前を記載ください。
  • 品番:投入資材の品番。表生地に関しては、生地品番を記載ください。
  • 備考(送り元):生地投入元を記載。また、生地の表裏についても記載いただけると助かります。
  • 使用箇所:資材を使用する場所。また、その素材を縫い付ける場所など。
  • 規格:生地幅や大きさなど。表生地については、用尺計算で必要になりますので、必ず記載ください。
  • 用尺:サンプル作成後、弊社より用尺をご提示します。
  • 手配:支給または工場手配。上部については、基本的に支給のままでOK。

製品カラー詳細


製品カラーは重要な部分ですので、詳細解説をします。

こちらでは、タイトル部分に製品カラー(パイルグレーなど)を記載します。製品カラーは任意のもので構いませんが、商品をわかりやすくあらわす名前でお願いします。

下側には、対応する表生地の製品カラー品番(グレー1(GR)など)を記載します。
特に生地屋さんから指定のカラー品番がある場合は、こちらに明記ください。(チャコールなどの曖昧な色の場合の間違いを避けるため)

資材管理(下部)

資材管理の下部は、工場(イケガミ帽子工房)側で手配する資材についての記載になります。

こちらは、工場側で手配する資材のため、多くは入力する必要のない箇所となります。

一部、黄色になっている部分は工場手配のもの中で、色や材料の指定などをしたい場合に選択をしていただきます。
具体例

  • ビンカワ:種類やサイズ、色など。ビン革の詳細はこちらをご参照ください。
  • つば芯:一般的には、1.8mm圧のポリ芯を使用します。また、フラットタイプとY型があります。つば芯の詳細はこちらをご参照ください。
  • 糸:通常はスパン糸の60番手を使用します。
  • 接着芯:接着芯の色を指定します。色は黒or白になります。
  • 裏地:裏地の色を指定します。色は黒or白になります。裏地を持ち込みの場合は、こちらには記載を行わず、資材管理(上部)に入力します。

カラー・サイズ管理(SKU)

仕様書右下欄では、カラー・サイズの管理を行います。

  • イトル部分は、製品カラーで記載した内容が自動的に入力されます。
  • サイズ(表記):頭まわりのサイズと、サイズ表記(S、M、Lなど)。
  • 個数:各色、各サイズに対応した個数。

絵型(ハンガーイラストなど)

仕様書の右端には、ハンガーイラストなどの絵型を入力します。


特にネームの付け方や下げ札の付け方などがある場合は、こちらの提出をお願いします。
特に指定のない場合は、一般的な付け位置に取り付けします。

画像の入力方法

Microsoft Excelの場合:[挿入]-[画像]-[画像の挿入元]から、画像を選択して取り込む。

Google spreadsheetの場合: 挿入するセルを選択後、[挿入]ー[画像]ー[セルの上に画像を挿入]で挿入したい画像を選択。

その他

最後は、左下の備考欄になります。

こちらは、上記で記載しきれなかった、注意事項などを記載します。

具体的には、以下のような内容です。

  • 生地の差し込み不可(逆毛一方裁断)など
  • サンプルの解体可・不可
  • 刺繍・プリントあり

まとめ

今回はオーダーいただく際の共通仕様書の記載の方法について、解説しました。

慣れるまでは、使い勝手が悪く感じる面もあるかもしれませんが、
正確な仕様書を記載いただくことで、何度も確認を行う必要がなくなり、双方にとっての生産性の向上につながるかと思います。

ご不明な点がございまいしたら、担当のスタッフにお問い合わせください。

イケガミ帽子工房では、生産性を高めることでより多くのお客様に、より良い商品の提供をしていきたいと考えておりますので、ご協力のほどよろしくお願いします。

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