「Bar KO-BO」こぼれ話ーその2:Google に好かれる生き方

先日、ニッポン手仕事図鑑様よりお誘いをいただき参加した、オンライン番組『Bar KO-BO(バーコウボウ)』

「動画内で語った内容を補足するような事柄や、対談の中で思いついた内容などについて書こう!」との試みの第2弾です。

今回は、私が思う「Google に好かれる生き方」について。
*便宜上Google としましたが、GAFAMと呼ばれるような米国巨大テック企業と読み替えてもらっても可。

動画と合わせて、お読みいただけると大変うれしいです。

「Google に好かれる=SEO対策」だけではない

「Bar KO-BO」の中で、こんなやりとりがありました。

大牧さん「工場を知ってもらうための何かアクションってありますか?」
私「気をつけているのは、Google さんの機嫌を損ねないようなホームページづくりをしているというか・・」

(動画内、50分10秒あたり〜)


この点について、少し言葉足らずだったかも〜と感じる点があり、
今回は「Google さんの機嫌を損ねないようなホームページ」=>「Googleに好かれる生き方」について書いていこうかと思います。

前回のブログでも少し書きましたが、
私どもの新規のお客様のアクセスの多くは、以下の2通りになります。

・お客様や仕入れ先様からのご紹介
・ホームページを見ての問い合わせ

特にホームページは、私どもにとって新規のお客様を獲得する上でなくてはならない存在です。

ホームページをご覧になる方の多くは、Google 検索から辿りついていただいています。
なので、検索順位についてはやはり気になる・・。

検索の順位を上げるのが、SEO(検索エンジン最適化)というもの。

検索エンジンがまだまだ発展途上のときは、
「被リンク数を増やす」「特定のキーワードをたくさん盛り込む」
なんていう裏技テクニックがたくさんあり、
私も、そんな裏テクをいろいろとホームページに盛り込んでは試行錯誤をしていました。

しかし、検索エンジンの精度が高まった現在、上記のようなことをやってもあまり意味がなく(むしろマイナス要素でしかない)なっています。

現在のSEO対策とは?

SEOについては、Googleからも公式なガイドが発表されています。

https://developers.google.com/search/docs/beginner/seo-starter-guide

いまでもテクニックを駆使して順位を上げることはできるのかもしれませんが、
私どものような小さな工場では、複雑化したアルコリズムに対応できるような専門チームを組むことも、大きなお金をかけることもできない。


ではどうすればいいのかと考えたときに、
結局は、サイトを見てくれる人にどれだけ有益な情報を提供できるのか
に尽きるかもと。

いや、ネットの世界にだけ止まらず、他者に有益なことをもたらすこと自体がSEO対策、なのだろうと考えています。

例えば、今回の対談をしていただいた有限会社長沢ベルト工業長澤さんは、身銭を切って(<=ここ重要!)新成人4300人に向けてベルトのプレゼントをされました。(めっちゃいい人)
https://www.tokyo-np.co.jp/article/94086

この件について、動画内でも興味があって質問させていただきましたが、長澤さんの「新成人の門出を祝いたい」という純粋な思いから行動されたことが伝わってきて、とても感動しました。

これ自体は、SEOとはなんの関係もない出来事ように思えます。

しかし、様々なメディアに取り上げられることで、結果、長沢ベルト工業様のホームページへの良質な被リンク数が増えて、SEO対策になっている。
ひょっとしたら、今回の「Bar KO-BO」へのお声かけも、このことがきっかけだったのかもと想像します。
(そして「Bar KO-BO」への出演が、また良質な被リンクをもたらす)

つまり、「他者に対して善行を積めば積むほど、SEOにもつながる」ということかなと考えています。
(ホームページを持っていることが大前提になりますが。)

Googleは、現代の神か

Google が好む人、生き方はどんなものなんでしょうか?
あくまで私見ですが・・

・有益な情報や価値をシェアできる人
・他者を評価できる人
・愚直に継続できる人

逆に嫌われるのは、

・独り占めしようとする人
・悪口や他者を貶める行為
・すぐに諦めてしまう人

そんなふうに感じています。
なんだか、子供の頃に習った、道徳みたいですね。

「悪さをすると鬼が出るよ〜」という民間信仰も今や、
「悪さをすると垢BAN食らうよ〜」というフレーズに変わってしまいそうです。

Google という一企業が、道徳観や倫理観にも関わるような、神の如き大きな影響力を持っているということについては議論の余地があろうかと思いますが、
少なくとも現在のところGoogleは、世界が良くなる方向へと導く価値を提供しているのでは、と感じます。

いいものを作れば生き残れるか?

父親世代(団塊世代)の言う「いいものを作ればいい」には、「客なんてほっといても集まってくるよ、なぜなら需要>供給なんだから」という、どこか職人の奢りがあるように感じます。

超氷河期世代ど真ん中(1977年生まれ)で「需要はないのが当たり前」の世界に生きている私にとっては、「団塊世代の寝言は聞いてらんねーよ!」と反発する気持ちも少しは分かってもらえるでしょうか・・。

「需要はないのが当たり前」の世界で、私たち小さな工場はどのようにサバイブしていけばいいのか。

あれこれ悩みたどりついた答えが、動画内でも語った「一周回って、いいものを作れば良い」という結論でした。

職人が自分勝手に想像する「いいものを作る」のではなく、お客さんが求めるもの=「いいもの」を提供すればよいのでは・・
「需要はない」のではなく、「お客様のニーズに合わせる努力が足りない」なのでは!?・・と。

いいものとは商品にのみフォーカスを当てるのではなく、お客様にとって有益な価値を愚直に提供し続けること
場合によっては、仕事を受けず別の良い工場を紹介するといった選択肢も含めて。

結局、それ以上でもそれ以下でもないかなと。
大昔から言われ続けているような当たり前のことですが、Google的価値観にも合致しているなと。

当たり前のことを当たり前のようにやり続けるというのは、実のところめちゃくちゃ難しいことではあるのですが、
そのような姿勢を貫いていけば、逆風吹き荒れる厳しい時代でも、なんとか生き残っていけるのではないかな(残念ながら、お金持ちにはなれそうもありませんが・・)と考えています。

まとめ

今回は、動画内でやりとりのあった内容から、「Googleに好かれる生き方」について書いてみました。

結局のところ、我々のような小さな工場が生き残るには、

有益な価値を愚直に提供し続けること

これに尽きるな、そんなふうに考えています。

今回書いた内容も、誰かの人生に少しでも良い影響をもたらしてくれたら・・
なんて、少し烏滸(おこ)がましいですね。^^;)

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Yuki Ikegami
Yuki Ikegami

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