Q&A:帽子の刺繍対応について
今回は、ご質問の多い刺繍の対応についてまとめたいと思います。
Table of Contents
刺繍は原則、お客様手配
イケガミ帽子工房では、残念ながら刺繍の設備を持っておりません。
そのため、刺繍については、基本的にお客様手配の刺繍屋さんにてお願いしております。
刺繍屋さんについて、お客様の方で全く情報がないという場合は、ご紹介など含めてご提案いたしますので、個別にご相談ください。
刺繍にかかる費用
刺繍は、おおよそ以下のような費用がかかります。(刺繍屋さんごとに価格設定などは異なると思いますので、あくまで参考程度に。)
- 版代:デザインをデータ化する作業工賃。
5,000〜30,000円程度。大きさや色数によって値段が変わる。帽子は大きな刺繍を入れることができないので、高くても¥30,000 程度かと思います。 - サンプル刺繍代:量産価格の2〜3倍程度。
サンプルは、数点程度の依頼になるため割高になりやすいです。 - 量産刺繍代:100円程度〜
大きさや針数、糸色の数などによって大きく変わります。ワンポイント、単色のものであれば、1個あたり100円程度に収まりますが、凝ったデザインや3D刺繍などの場合、500~1000円程度かかるケースもあります。
*名入れなどの既にデータ化されているものを使用する場合は、版代がかからないケースがあります。
刺繍対応の際のオーダーの流れ
刺繍は、刺繍屋さんによって、2通りの対応があります。
- 製品完成後に刺繍を行う
- 刺繍パーツの段階で刺繍を行う
- 表生地に刺繍をして、イケガミに資材を投入 =>こちらは原則不可です
製品完成後に刺繍を行うためには、専用の機械が必要になること、
刺繍を入れる場所によっては、製品完成後に入れることができない(キャップのつばに刺繍を入れるなど)などがあるため、
基本的には、刺繍パーツの段階で刺繍を入れることになります。
また、表生地に刺繍をしてからイケガミにて裁断というのは、位置のブレがでてしまうため、原則的に不可となります。
サンプル時に納期の関係などでどうしても必要な場合は対応しますが、量産時はかならず後工程での刺繍をお願いします。
具体的な刺繍対応の流れ
- お客様:表生地をイケガミ帽子工房へ送る
- イケガミ:表生地を裁断して、刺繍屋さんへ刺繍パーツを送る(パーツにまたがって刺繍をする場合は、一部縫製を行う)
パーツごとに縫い代を記載した紙を同封いたします。 - 刺繍屋さん:刺繍パーツに刺繍を入れて、イケガミ帽子工房へ戻す
- イケガミ:戻ってきた刺繍パーツを使用し、帽子を完成させてお客様納品する
刺繍ミスの際の対応
刺繍についてのやりとりについては、私どもを介さずに基本的にはお客様にて直接ご対応いただきます。
これは、刺繍ミス(間違ったデザイン、位置に刺繍が入っていたなど)などが起こった際の責任の所在を曖昧にしないためです。
刺繍のミスは、製作途中では分かりづらく、完成・納品後まで発見されないというケースがあります。
そのようなケースで責任の所在が不明確なことによるトラブルを回避するために、お客様にて刺繍屋さんと私どもとのハンドリングをお願いしたいと考えています。
イケガミ帽子工房でも、事前に刺繍のデザインや位置のチェックなどは行い、できる限り上記のようなミスが起こらないよう細心の注意を払います。
まとめ
今回は、刺繍の対応についてまとめてみました。
刺繍は、帽子という小さなアイテムの中で、非常に重要なデザインパーツとなります。
また、刺繍はやり直しの効かない部分でもあるため、細心の注意を持って対応する必要がある部分であると言えます。
そのため、お客様と刺繍屋さんとイケガミ帽子工房が一体となって取り組む必要のある仕事といえます。
皆さんと共同してより良い帽子になるよう、頑張りたいと思いますので、ご協力よろしくお願いします。
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