ひさしの芯について

よくある質問などにお答えしながら、帽子作成の現場を解説していくQandAコーナー。

今回は、ひさしの芯について。

ひさしの芯とは、キャップやハンチング、キャスケットなどのひさしの中にいれる芯材のことです。

ひさしの芯は、不織布を生地に接着して作るものと、プラスティック樹脂(ポリエチレン)を生地でくるんで作る2種類の方法があります。

 

不織布で作る場合は柔らかい仕上がりになり、プラスティック樹脂の場合は、しっかりとした仕上がりになります。

 

プラスティック樹脂(ポリエチレン)のひさしの芯材を、ポリ芯と呼んでいます。

ポリ芯は、資材屋さんからの仕入れとなります。
以前、工場見学させていただきました。そのときの画像がこちら。

というわけで、ひさしの芯の形は、仕入れ元の金型の形に依存しています。

ご希望通りぴったりというわけにはいきませんが、数千の金型があるとのことですので、

ほぼご希望のひさしの形をご提供できます。

 

色は、白と黒があります。大きさや形も様々。

 

ひさしの形状として、フラットな状態のものと、やや曲げたものの2種類があります。

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さらに曲げたいときは、少しあたためて筒に入れたりもします。

 

芯の厚みは、通常1.8㎜。厚めの芯をご希望の場合は、2.5㎜厚を使用します。

ほかにも、1.0mm などもあります。

 

ひさしの芯を生地にくるむのは、意外に難しいですよ。

 

ひさしの芯一覧をまとめておきます。ご参考ください。

ひさしの芯一覧
素材 不織布 プラスティック樹脂(ポリエチレン)
厚み 薄いor厚い 1.0mm,1.8mm(通常),2.5mm
形状 フラットのみ フラット,Y,(WY)
白、(黒) 白・黒
*WYは個別オーダーのみ
*不織布の黒は、薄いもののみ

 

一口に、ひさしの芯といっても様々。用途に応じてご相談ください。

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