2025年3月、工房を離れ、
多摩にある JUKI 本社 にて
工業用ミシンの講習を受講してきました。
日々の製作では長年工業用ミシンを使い続けていますが、
正直なところ「経験則に頼った場当たり的な調整」になってしまっている部分が、
以前から課題としてありました。
目次
これまでの学びと、今回の研修の位置づけ
これまでも、スタッフを含めて
JUKIさんの eラーニング は継続的に受講してきました。
ただ今回は、
- 実際の現場を想定した説明
- トラブルの原因を「理屈」で整理する視点
- 設定変更の意味を一つずつ言語化していく指導
など、
技術スタッフの方から直接学べる対面研修ならではの深さ があり、
非常に学びの多い時間となりました。
受講した講座について
今回参加したのは、以下の2講座です。
第321回 縫いの基礎コース(知識編)
開催日:2025年3月12日
主に座学中心で、
- 縫いの基本構造
- 糸・針・素材の関係性
- 不具合が起きる理論的な背景
といった内容を体系的に学びました。
「何となくこうしていた」ことが、
なぜそうなるのか という形で整理され、
頭の中がかなりクリアになった感覚があります。
第322回 縫いの応用コース
開催日:2025年3月13日
2日目は、より実践的な内容。
- ケーススタディごとのトラブル対応
- 実際の縫製不良をどう切り分けるか
- 設定変更の優先順位
など、
現場でそのまま使える知識 が中心でした。
日々の製作で起きがちな問題に直結する内容で、
「これはすぐ工房に持ち帰ろう」と思うことばかりでした。
学んだ内容を動画でも解説しています
今回の講習で学んだ内容のうち、
「上糸と下糸の締まり率の確認方法」 について、
工房内での実践を交えた ショート動画 にまとめました。
縫いトラブルの原因を探るうえで、
上糸・下糸のバランスは非常に重要なポイントですが、
意外と感覚的に判断してしまいがちな部分でもあります。
今回の動画では、
- 上糸と下糸の締まり率をどう確認するか
- どこを見れば良否が判断できるか
- 調整前後で縫いがどう変わるか
といった点を、
実際の縫製状態を見ながら分かりやすく解説 しています。
文章だけでは伝わりにくい部分も、ぜひ映像とあわせてご覧ください。
学びを現場へ、そしてOEMの品質向上へ
今回の講習で改めて感じたのは、
「感覚」だけに頼らず、理屈を理解したうえで調整することの重要性 です。
この学びは、
- 日々の製作精度の向上
- トラブル時の再現性ある対応
- OEM製品全体の品質安定
へと、確実につながっていきます。
これからも、
工房としての技術を一段ずつ積み重ねながら、
より良いものづくりを続けていきたいと思います。